もりねずみーのやつ

インターネット上でしか生きられません

OS XからWindows 10へ移行した

はじめに

あけましておめでとうございます、もりねずみーです。

実は、去年末にメインで使っているマシン(Macbook Air Mid 2011)にWindows 10を入れて使い始めました。

そこで、思ったことをまとまりなくつらつらと書いていこうかと思います。

特にまえがき長めです。

特に個人的な意見ばかりなのでつまらない記事です。

経緯

マシンスペックの限界か?

使っているMacbook Air Mid 2011は、CPU Intel Core i5 2467M(DualCore+HT)、メモリ4GB、SSD 128GBと、今となってはなかなか低スペックと呼ぶか、まぁまぁじゃないのというべきか、微妙な感じとなってしまいました。

実際のところ、結構厳しい。

「普通に使う分には問題ない」と言いたいところですが、昨今のリッチすぎるWebコンテンツからか、Webブラウジングが、一番スペックを要求されているようにも思えるというよくわからない現状。

WebブラウジングしながらiTunesを開いて音楽を聞きながら何か作業となると、マシンスペック的に厳しくなってしまった。

また、去年10月に、iPhone 6S Plusを買い、YouTubeの1080p60fpsな動画(主にMMD)のヌルヌル再生に慣れてしまい、いざMacbook Airで再生してみるといやぁカクカクなること…。

SSD 128GBというのも厳しい。

どれぐらい厳しいかというと、常に10GB~20GB程度しか余裕がなく、足りなくなる度に頭を悩ませていた。

どうしてそんなにも容量が足りなくなるのか。

まず、OS Xが専有する領域。

XCodeなどの開発環境。

iTunes

Apple Music+iTunes Match。

「ん?Apple Music+iTunes Match?」と思う人もいるかと思うので補足すると、音楽はもっぱらApple Musicを利用していました。そこに、自分が所有する音楽ファイルをiTunes Matchへ登録し自由にするためには、iCloudドライブ上へ自分の音楽ファイルを置く必要があります。

iTunesのライブラリ(iTunes Media)を、iCloudドライブへ置き、iTunesからのライブラリ参照先をそこに設定していました。

そしてそのiCloudドライブというのが、残念なことに、リムーバブルメディア上に設定することが出来ず、「OS Xが格納されるドライブ内のどこか」である必要があるため、内蔵SSD容量はガツンと圧迫されます。

このiCloudドライブの参照先を、試しに無理矢理別ドライブへのシンボリックリンクを貼って試してみましたが、iCloudからは認識出来ず、気付けばそのシンボリックリンクへの設定はOS Xが勝手に「こうあるべきでしょ」というディレクトリに参照先が変更されます。

TranscendのSSD に交換しようとも考えたのだけど、正直これを買ってまでMacbook Airを延命させるよりも、マシン買い換えた方が良い気もする。

そもそもMacintoshにした理由

なぜMachintoshにしたのか。

思い返してみると結構昔まで遡ります。

12年前、ひたすらDTMを楽しんでいた時期がありました。

もともとはWindowsユーザです。

その頃は、自作PC(Athlon XP機)を組んで、Cubaseを使い、M-AudioのAudiophile2496 PCIボードを刺してASIO環境でやっていました。

いやぁCubaseバツンと落ちる現象、今も昔も変わらないですよ。(懐かしむ目)

Mac使いは変態が多い」

MacUNIXベースで安定さ抜群」

Macはカッコいい」

UNIXベース」はまだしも、他のよくわからない評判から気になってしまい、ミーハー心でPowerbook G4(OS X 10.3 Panther)を買いました。

DTM環境も、Powerbook G4+Firewire接続のオーディオI/F+eMagic Logic 6で、当時のCubaseに比べたら安定さは増し、どこでも出来るというモバイル環境を満喫していました。

その後、就職しイチから職業プログラマという道に進みましたが、自宅で使うのはMacintosh一択で、Macbook Pro 15インチ(当時Macbook Proという名前じゃなかったような?)、そして今のMacbook Air Mid 2011に至りました。

買い替えは大体5年周期ですね。

※「UNIXベース」という言葉を出しましたが、本当に安定してるかといえば、今となっては安定していますが、Snow Leopard頃までは、オーディオI/Fのデバイスドライバ周りとの関係か、カーネルパニックは割りとしょっちゅうありました。

Windows 10への興味

普段、仕事ではもっぱらWindowsを使っています。

現時点でのWindows 7は、昔のWindowsとは違いそこそこ安定していると思いますし、普段仕事で使っているWindows 8.1も、安定さはあり、操作も十分慣れました。

そこで、どうせこのMacbook AirOS Xを動かすのがつらいんだったら、せっかくならWindows 10を入れてみようと、という流れになりました。

まえがきが長くなりました。

インストール

Windows 10

さて、Macbook AirへのWindows 10インストールです。

幸いにも、Windows 7VM環境で使っていたこともあり、正規ライセンスはあります。(USB 2.0接続の128GB USBメモリVMイメージ入れて使ってました…東方紅魔郷が遊べるくらいにはまぁまぁ問題なく動きます…)

で、まずはWindows 10のインストールメディア作成ツールをMicrosoftよりダウンロードします。

Windows 7のライセンスキーが手元にあれば、作成するWindows 10インストールメディアから問題なくインストール出来ます。

Optionキーを押しながらMacbookを起動して、インストールメディアをブートしてインストールを進めます。

※具体的なインストール手順は、ググれば既にたくさん出てきますので割愛します

ただ、インストール途中で、Windowsの窓ロゴマークのまま固まってしまうことがあったので、この場合、「…うん、これは固まってるな…」と山勘で判断したところで強制的に電源を落として再起動かけると、セットアップが続行されます(いい加減…) f:id:aburos:20160104232601j:plain

ドライバ周り

ここからが問題です。

この時点で既にやらかしてしまっていました。

MacbookWindowsを入れる場合、OS X側でBootCamp環境を作り、その上でWindowsのインストールを進めることがお勧めのようです。

ただ、残念なことに、Apple公式では、Macbook Air Mid 2011+Windows 10という環境はサポートされておらず、やるなら「自分で勝手にやりな。」という感じ。

Boot Camp アシスタントで Mac に Windows 10 をインストールする - Apple サポート (日本)

というわけで、Apple公式からWindows8.1までのBootCampSupportSoftware(Ver5.x)をダウンロードして、その中から必要なものをインストール。(明確にサポートしているモデルのものなら、少なくともそのモデル向けのWindows 64bitドライバは含まれているはずという魂胆で)

Boot Camp Support Software 5.1.5640 (日本)

入れたもの

  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleBluetoothInstaller64.exe
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleCamera64.exe
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleDisplayInstaller64.exe
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleKeyboardInstaller64.exe
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleMultiTouchTrackPadInstaller64.exe
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleNullDriver64.exe(謎)
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleODDInstaller64.exe(謎)
  • BootCamp/Drivers/Apple/AppleSoftwareUpdate.exe
  • BootCamp/Drivers/Apple/NullSystemDevice64.exe(謎)
  • BootCamp/Drivers/Broadcom/BroadcomComController64.exe
  • BootCamp/Drivers/Broadcom/BroadcomEthernet64.exe
  • BootCamp/Drivers/Broadcom/BroadcomWirelessLegacy64.exe
  • BootCamp/Drivers/Broadcom/BroadcomWirelessWin8x64.exe
  • BootCamp/Drivers/Cirrus/CirrusAudioCS4206x64.exe
  • BootCamp/Drivers/Cirrus/CirrusAudioCS4208x64.exe
  • BootCamp/Drivers/Intel/Chipset/Setup.exe
  • BootCamp/Drivers/Intel/CrystalBeachInstaller.exe(謎)
  • BootCamp/Drivers/Intel/IntelHDLegacyGraphics64.exe
  • BootCamp/Drivers/Intel/IntelMgmtEngine.exe
  • BootCamp/Drivers/Realtek/RealtekSetup.exe(蟹)

はじめは、Windows 10から音が鳴らなくて、「あれ?Intel HD Audioじゃないのか…?」と思い、調べてみたらRealtek High Definition Audioという蟹さん音源もあるらしく、そっちをインストールしてみたところ、見事にドライバが正常にロード出来なかった。

結局、たらい回しにした結果、IntelでもRealtekでもなく、Cirrusというメーカーのドライバが当たりだったみたいで、無事音が出るようになりました。

Apple KeyboardとMultiTouch TrackPadですが、これがどうにも正常にドライバをロード出来ませんでした。

具体的には、上記インストーラからドライバ自体はインストール出来ているものの、デバイスマネージャのドライバの更新から、トラックパッドはリストに「Apple」→「Multitouch Mouse」しか出ず、キーボードの方は「Apple~」すら出てこないんですね。

インストールしたドライバのメーカ名は「Apple」ではなく「Apple Inc,」のはずなんですよね…。

なので、とりあえずApple Keyboadは標準HIDドライバで、Apple MultiTouch TrackPadは、サードパーティ製のTrackpad++をインストールして使ってます。

そもそもWindowsApple Keyboardは個人的にかなり使いにくいことと、普段は外付けキーボード/トラックボールを使っているので、なんら支障無いんです↓ f:id:aburos:20160104184256j:plain

まとめ

Windows 10にして良かった点

  • 動作が軽い
  • OS自体の消費メモリが少ない
  • SSDの空き領域が40GB近く確保できた(必要なアプリケーションやデータは全てWindows10へ移行済み)
  • Windows+Xキー、Windows+Rで目的のものへアクセスが楽
  • グラフィック描画が速い
  • YouTubeの1080p60fps動画が普通に再生出来る ※1
  • DirectXが使える(同人/オリジナルゲームが遊べる)
  • VMware Playerが使える(OS X向けのVMware Player Fusionはバージョンアップ毎にお金が必要)
  • LTSpiceが普通に使える(OS X向けのLTSpiceはなぜかツールバーが出ない、すぐ落ちるなどの不具合がある)
  • 試しにCubase Element体験版を入れてみたら、OS X版に比べてモッサリ感が全然無い

※1 これは正直CPUやグラボ、液晶ディスプレイの性能に大きく依存する部分なので、まさかOS変えることで改善されるとは思わなかった。MMDがめっちゃヌルヌル動く。普段使ってた液晶もわざわざゲーミング用ディスプレイに買い換えなきゃいけないと思ってたら、普通にヌルヌル表示出来てて驚いた。

Windows 10にして悪かった点

  • Norton先生などのお世話になる
  • NTFSが未だに長いファイルパスを扱えずNode.jsのnode_modulesのネスト問題に引っかかる(これは現時点で吉報も出てるのでそのうちなんとかなるかも)
  • Macbookクラムシェルモードが使えない
  • フォント汚い ※1
  • cmd.exe

※1 お願いだからもう"MS Pゴシック"とかフォントファミリー指定の最初の方に入れないで…

Windows 10にして変わったこと(感じたこと)

  • Windows 10、悪くない。むしろ良い
  • むしろOS X、なんでそんなに重いの
  • Google Driveを解約してOneDrive(1TB)に移行した ※1
  • 仕事で慣れているせいなのか生産性が上がった気持ちになる ※2

※1 元々Office365 Soloサブスクリプションを契約していたので1TBが付属する ※2 仕事に追われる恐怖からか操作/作業が速い…?

Apple Music+iTunes Match

これどうするか悩んでる。

Apple Musicは楽曲数も多く、特に洋物が豊富でメタル、ガバなどのエレクトロハードコア、ロシアンポップ(新旧)が好きな僕には、すごく魅力的なサービスなんだけど、iTunes Matchがどうしても料金が高い。そしてそこまでして自分の持ってる楽曲をApple Musicとして使いたいかというと、微妙なところ。

Google Play Musicは、既にiOSに対応しているはずなんだけど、なぜか自分のiPhoneから登録出来なかったと、マテリアルデザインがどうも好きになれずにいるせいか、選択肢から外れた。

Amazon Prime Musicは、現時点で100万曲程度しか無いっていうことで、3,000万曲以上持つApple MusicやGoogle Play Musicとは比較にならないのだけど、Amazonのマーケット力を使えば、曲数の問題なんてあっという間に解決してしまう気もするので、その時また検討する。

結果、とりあえずApple Music+iTunes Matchをもうしばらく使う。

※ 音楽サービスについては、別途クラウドサービスについて書きたいことがあるので、そこでまた色々盛り込みたいと思う。

どうでもいいこと

こないだ、「デスクトップPCを捨ててMacbook Airに統一したら最高だった」的な記事を、どこかのライターさんが書いてるのを読んだ。

あれ、今使っているこのMacbook Airを購入した時の僕と同じ感想です。

最初はそれで良いかもしれないけど、3年~5年もすればだいぶゴミスペックまで落ち込んじゃってて、ノートPCをメインにすると、ノートPCごと買い替えとなって、買い替えのタイミングでのコストが大きすぎるんですよ。特にApple製品の場合。

その人のライフスタイルっていうものもあるので、「絶対これ」っていうのは無いしそれはもちろん個人の自由なんだけど、老婆心で言うと、ノートPCはコスパ重視でサブ機、メインマシンは後から強化可能なものにしておくのが、いざというときの出費を抑えられてハッピーになれるんじゃないかなっていう個人的な感想。

おわりに

Webな開発をやっていると、Windowsクソがっていう部分が多く感じていたんだけど、最近はWindows向けにバイナリや開発環境が用意されていたりもあって改善されている部分もある。

逆に、絶対にWindowsでやらなければいけないっていうわけでも無いので、そこは適宜、VM環境などでLinux上で行えば良いだけでもある。

また、最近はクラウドサービスの利用がだいぶ当たり前になってきているせいもあってか、割りとMacじゃないとダメ、Windowsじゃないとダメ、Linuxじゃないとダメっていうのが、無くなってきている。

当然、XcodeOS Xじゃないとダメで、.NETもMonoがあるけど.NET FrameworkVisual Studio一式には勝てないだろうし、NginxやDocker使うならLinuxが一番楽な気もする。

そんな中で、Windows 10は、今までのダメだった部分をじわじわと改善を続けていった結果が、こんな古いMacbook Airですら軽快に動作して色々な不満点が一気に解消されたっていうのは、個人的にも嬉しいことだし、OSとしても素晴らしい快挙なんじゃないかって思ったりもする。

個人的には、間違いなく今までのWindowsで最高のWindowsだと思う。

参考までに歴代OS乗り換えでの体感的な速度感想を…